オレイン酸は、一価不飽和脂肪酸の一種です。オリーブオイルに多く含まれますが、ほかの植物油やさまざまな食品にも存在します。
食用油の脂肪の多くは、脂肪酸がグリセリンと結びついたトリグリセリドという形をしています。オレイン酸は、その構成要素の一つです。純粋なオレイン酸の性質と、多くの成分を含むオリーブオイル全体の性質は、同じではありません。
オレイン酸の割合は、品種、栽培環境、果実の熟度などによって変わります。ピクアル、ブランケタ、アルファファレンカ、チャングロ・レアルなどを比較する際も、各品種に一つの固定値があると考えるのは適切ではありません。具体的な割合には対象ロットの分析が必要です。
ラベルや品質の説明で使う遊離酸度は、油に含まれる遊離脂肪酸の量をオレイン酸換算で表したものです。オレイン酸の含有率そのものとは違います。したがって「オレイン酸が多い油は酸度が高い」という関係ではありません。
オイルを選ぶときは、一つの成分だけで健康効果を判断せず、食事全体のバランスを考えることが大切です。オリーブオイルもエネルギーを含む食品なので、料理に使う量を含めて調整します。
品種の違いは、含有率の数字だけでなく、香りや料理との相性からも楽しめます。オレイン酸だけを理由に、特定の病気の予防や治療を保証することはできません。
有機農業は、土壌をいたわり、自然資源を責任を持って利用し、生物多様性を支えることを目指す栽培方法です。オリーブ畑でこうした目標を実現するには、植生、水、土地の管理について日々の判断が大切になります。