樹齢100年を超えるオリーブの木は、長い年月にわたって畑の風景を形づくってきました。人の暮らしや栽培の知識が受け継がれる場所で、こうした木は地域の記憶を伝える存在にもなります。

太くねじれた幹や広がる枝、空洞のある木肌など、古い木にはそれぞれ違う表情があります。形や大きさは、品種、環境、剪定の履歴によって変わります。外見だけで正確な樹齢を判断できるわけではありません。
健全な古木は、手入れを受けながら実をつけ続けることがあります。そこから得られるオイルを楽しむことは、畑の歴史に触れることでもあります。
ただし、木が古いことだけでオイルの品質や成分が決まるわけではありません。品種、果実の状態、収穫、搾油、保存などの条件も大切です。若い木のオイルより必ず優れているとは言い切れません。
古いオリーブの木を守るには、継続した手入れと土地に合った管理が必要です。保護制度の対象や条件は地域によって異なるため、すべての古木が同じ法律で保護されているわけではありません。
畑を訪れる際には、幹の造形だけでなく、その木を守ってきた人々の仕事にも思いを寄せてみてください。
有機農業は、土壌をいたわり、自然資源を責任を持って利用し、生物多様性を支えることを目指す栽培方法です。オリーブ畑でこうした目標を実現するには、植生、水、土地の管理について日々の判断が大切になります。