地中海のオリーブ畑には、何世代にもわたって人々とともに生きてきた木があります。その実から生まれるオイルを味わうことは、土地の景観と仕事の歴史に触れることでもあります。

大きな幹や複雑な枝は、気候や地形、長年の手入れによって形づくられてきました。農家の仕事は収穫だけでなく、木の状態を見て、土や枝を管理し続けることにあります。

古い木では一本ごとの樹形や健全さを確かめ、作業方法を選びます。実を収穫するときも、木と果実をできるだけ傷めない扱いが重要です。必要な水や剪定の程度は、土地と木の状況によって変わります。

収穫した実は速やかに搾油所へ運び、洗浄、粉砕、練り込み、分離などの工程を経て油にします。現代の設備は時間や温度を管理する助けになりますが、原料の状態と丁寧な作業も欠かせません。


香り、苦味、辛味、料理との相性は、品種や収穫時の熟度などによって異なります。木が古いことだけで、栄養成分が多い、あるいは健康効果が高いと決まるわけではありません。
9 Oliveresでは、木々と畑を大切にしてきた背景もオイルとともにお伝えしています。パンや野菜に少量合わせ、香りをゆっくり確かめながら味わってみてください。
有機農業は、土壌をいたわり、自然資源を責任を持って利用し、生物多様性を支えることを目指す栽培方法です。オリーブ畑でこうした目標を実現するには、植生、水、土地の管理について日々の判断が大切になります。